(珈琲豆について)マンデリンと苦悩・・

大げさなタイトルですが・・(^^;
またブログ書きお得意のマニアックなコーヒーネタです。
度々Blogでも取り上げているマンデリンというインドネシアのコーヒーについて。

GreenP'sでは、コーヒーの生豆は焙煎する前に腐った豆などをはじく選別作業をします。
うちのラインナップで特に傷んだ豆が多く、選別に苦労するのがモカとマンデリンです。
さらに言うなら、選別が「大変」なのはモカ、選別に「悩む」のがマンデリンです。


マンデリンの生豆の選別作業をしているところです。


拡大するとこんな感じ・・。
遠目で見ても傷んでいる豆のオンパレードなのがおわかりかと思います。

とにかくじゃんじゃんと傷んだ豆をはじけば良いのでは?と単純にいかないのがマンデリンに苦悩するところでありまして・・。
先日のマンデリン ビンタンリマ(ゴールドマンデリン)のようにちょっとお金出せば現地でキレイに選別してある豆は手に入るんです。
ただ、正直上位ランクのマンデリンは、我がにとっては選別「されすぎて」るんです。
結果、味はクリアなんですが、マンデリンらしい大地の力強さが全く感じられない・・言うなれば、着飾った作り物のマンデリンです。
他の産地の豆は、痛みの少ない多少良い豆を使用してますが、マンデリンだけは、選別の手間や多少欠損が多くても、上位グレードを使う気にはなれないのです。

なので、うちが使っているマンデリンを片っ端からはじくと、冗談抜きで半分以上捨てるはめになり、なおかつ全く力強さのないただただクリア(薄い?)だけのマンデリンと化します。
つまり、マンデリンで「悩む」というのは、どこまで豆をはじくかのさじ加減が難しいんです。
腐ったり傷んでいる豆は当然健康にもよくないのではじきますが、形が悪いから、大きさがちょっと違うから・・という観点から単純にははじけないんです。
自分も色々試行錯誤中ですが、パッとみて「汚らしくなければOK」という感じにしています。
あとは、焙煎してから改めて選別しますし。

手間だけ考えれば扱いたくない豆・・しかし、この豆をラインナップから外すにはあまりにも惜しい豆。
本当に色々な意味で困ったさんです(^^;